高校入試 中学数学が面白いほどわかる本

チャート式などでその分野でのテーマは理解しても直接には扱われない知識が必要な複合問題があると解説を読んでも理解できず、いつもこの肝心なところの解説がない。解説が回避されていると感じていた。(二次関数における座標が作る図の面積を求める問題で、辺がx-4だったり、逆に4-xだったりする場合、なぜそうなるのか分からないため再現できない。しかし、解説においては二次関数のみ繰り返し述べており、辺の式立てに関してはABが4-xと結論以外に記述が無い。数学に対して常にこの解説から逃げてるんじゃないか、という疑惑のもと、この辺の式をどうやって作るのか、とそういった横道に逸れたことを一つ一つ条件と結果から自力で導き出していたものだから、数学の勉強がしんどいし、時間がかかる。いまさらながら、中学数学の知識を本で補えばいいんじゃないかと気づき、やってみた(中学数学が分からなすぎて、このあたりを中学数学で扱っているものだと思いもしなかった)。これまで中学数学参考書といえば、これもまた、解説は無いが、問題と答えの羅列本が多く、このチャート式での自力での導きと同じことだったので、言葉でしっかり説明してくれる本を購入した。とても分かりやすい。数学が計算の練習ではなく、理論の教科として、すらすらと頭に入った。出会う、追い越すの問題であれば、出会うなら両者の距離の和が池の外周の距離と一致することを式立てし、追い越すなら差を取るなど、そりゃそうだと腹落ちさせてくれる説明が本質を捉えさせてくれる。なぜ、こういう本の方が少ないのかと思わされる。